3629人が本棚に入れています
本棚に追加
/733ページ
ホームへ上る階段の1段目で止まり、改札方面を覗きこむ。
マコちゃんは反対側のホームへ向かう通路を歩いていた。
その後ろ姿を見えなくなるまで目で追った。
「どうすりゃいいのかね……」
溜め息混じりで呟き、ゆっくりと階段を上っていく。
心を開いて壁がなくなって。そうしたら惜しい気持ちが膨らんだ。
期限の最終日であるクリスマスイブの別れが。
『どうにかしてあげたい』というのがその気持ちに拍車をかける。
ただ、それが恋愛感情からくるのかは現時点ではわからない。
はっきりさせるにはまだまだ時間がかかりそうだ……。
最初のコメントを投稿しよう!