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 ドアを閉めそれを背もたれにし、寄りかかって大きく息を吐く。  どれだけ欲求不満なんだ。シルエットに過剰反応って。  相当、溜まってるんだな、俺……。  マコちゃんが風呂から出てくるまでこの悶々とした気持ちを打ち消さないとマズイ。 「……煙草吸うか」  意識しない為にも。片付けの続きをする前に窓から外に出て、一服することにした。 「あのぅ……」  一服の後すぐ片付けをし、手早く終らせ座りこむとマコちゃんの声が。  風呂は済ませたようだがなぜか洗面所に隠れ、そこから顔だけ出している。 「どしたの? 出ておいで」 「…………」
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