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 しばらく無言で目を合わせた後、 「……テレビとか見てても良かったのに」 「あ、その……見る気になれなくて」 「そっか」  と軽く返してキッチンへ向かい、冷蔵庫を開ける。出来合いのおかずと飲み物くらいの手料理しません的な中身。 「ビールでも飲む? って、苦いの駄目だったっけね。烏龍茶にしとこうか」 「はい……お願いします」  冷蔵庫から出した缶を2つ持ってマコちゃんの元へ。片方はビール、片方は烏龍茶。 「はい、どーぞ」  まず先に烏龍茶の缶をマコちゃんに手渡し、隣に腰を下ろす。そしてすぐ自分のビール缶を開ける。 「……ありがとうございます」  マコちゃんも俺のすぐ後に開けた。
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