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 すると突然焦ったように、 「これ、捨ててきます。外のカゴですよねっ」  俺の缶を取り、自分のと2つ持って玄関の方へ。 「お、ありがとー」  意味ありげな行動だけどとりあえず感謝。背中を追い姿が外に消えるのを確認して、 「先に寝てるか……」  ボソリと呟き、灯りをスタンドライトのみ付けて寝る準備を始め、消灯が済んだらすぐさまベッドに潜り込んだ。  程なくして玄関のドアを施錠する音が。  続いて慎重に歩く足音。スタンドライトの淡い光しかないが、問題はなさそう。  そしてマコちゃんの姿がベッドに入っている俺の目の前に現れた。無事ここまで来れたよう。
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