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「あの……起きてますか?」
「……うん」
マコちゃんもまだ寝ていないらしい。横目でチラリと見ると、少し強張った顔で自分と同じく天井を見つめていた。
いつもと違う空気が、更に色濃く漂ってきたような……。
「私は……緊張で眠れそうもないです」
「緊張してるの?」
「人の家に泊まるの、初めてなんで……」
「そっか。そりゃ緊張するよなー」
それでもマコちゃんにはいつものように振る舞う。
緊張しているのは至極当然。さほど歳が変わらない男の家に一晩泊まるのだから。
俺は……正直どっちとも言えない。ただ、何となくだけど見えてきたものがある。
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