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テンション高くても悩みを抱えても、この店はいつも変わらない。
常連や一見さんで溢れ、ゆったりとしたジャズ曲を演奏しそれを楽しみながら飲める店。
その雰囲気にまた安心して、カウンターの方へ。
歩いている途中でカウンター内に徹が姿を見せた。
バーテンダーが俺を見つけて呼び寄せたんだろう。空席の前辺りに立ち、
「よ、お疲れ様」
俺が傍まで来るとすぐ軽めの挨拶をしてきた。それに合わせて手を上げ、席に座る。
「何飲む? それとも飲まずに飯?」
「酒は……任す。飯はいい。適当につまみでも出してくれれば」
「ん、わかった」
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