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「どうやったらそんな答えになんだか……なんか笑けてきたわ。頭いい割には抜けてるっつーか」
「だから構っちゃうんだろうね~。みゃこちゃんたちも、風祭くんも」
「……え」
風祭くん、も……?
ぱちくりと一つ瞬きをすれば、長めの前髪を掻き上げた高峯さんはちょっと呆れたように笑って。
「さっき、友達に近づけてるかって聞いたけどさ、そんなんどう見たってそうだっつの」
なぁ?と同意求めた声に、私以外の3人は間を空けずに頷いた。
「確かにまつりんて困ってる子素通りできないとこあるけど、教えるにしたって、アドバイスはしてもわざわざレクチャーまでしないっしょ」
「しかも、手取り足取り腰取り、なんてね~」
「まあ、腰取り、は向坂くんの冗談だろうけど、裏を返せばそれだけ熱心に見えたってことだろうし」
「だな。もし須賀がどーでもいい奴なら、そこまでしないだろ、フツー」
矢継ぎ早に交わされる会話。
聞いてるだけでいっぱいいっぱいになって、肯定も否定もできずに戸惑っていれば、「それに~」とだめ押しが入る。
「風祭くんと書き合ったんだよね~?ハ・チ・マ・キ」
「っっ!!?」
語尾にハートマークでも付いてそうな口調の関さんにまたもや言い当てられて、心臓が飛び出そうになった。
確かにあの日──風祭くんがレクチャーしてくれた後、お互いにメッセージを書き合った。
話の流れでだったけれど、彼とも書きたいなって密かに望んでたのがバレたのかと思った焦りと叶った喜びで、心臓はバクバクだった私。
もしかしてそのことすらお見通しなんじゃと思ったから、余計に。
だけど、そんなわけもなく、かといってあのやりとりを見られてたわけでもなく。
「そーなの!?何、それもサッキー情報?」
「んーん、なんとなくそーかなぁって。でも、その顔はそーゆーことだよね~♪」
……カマかけに、まんまとハマってしまったらしい。
家族もわかりやすいと言わしめる顔を今更ながら慌てて両手で覆うけど、「遅ぇから。つか墓穴掘ってっから」と高峯さんからごもっともな言葉を頂いてしまった。
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