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≪視点:十河と???≫
第二図書館で騒ぎがあり、十河がイライラしているのと同時刻。職員室近くの部屋、生徒指導室ではある人物がノートPCで作業をしていた
まだ新しい制服に身を包んでおり、身長は平均より少し低いぐらい
髪はくすんだ灰色で、肩に掛かるかどうかの長さの前髪は十河と同じ髪留めで十河とは反対側を留めており、その留めてる方の眼しか出ておらず、片眼は前髪に隠れてしまっている。
彼の名前は松永 計(マツナガ ハカリ)
十河の幼馴染みであり、この学校において唯一と言っていいほどに十河と仲がいい人物である
そんな計はなんでも部として先生に依頼され授業で使う映像の編集をしていた
最もその作業は30分程度で手短に終わらせ、自分の作業をしていた
「………………………」
現在、計のPCには第二図書館の映像が写っており、イヤホンを通して音も聞こえている
しかし、どうもそこの様子がおかしい
まず本が幾つも空中に浮いている、まあなにか仕掛けをしているのならそれも可能であろうが、過去の映像……主にここ1ヶ月のうちに仕掛けするような仕草をしていた奴はいない
(それより白雪姫はどうしたんだろ、独り言を呟いて)
白雪姫はずっと独り言………いや、よく聞くと誰かと会話しているような喋り方だ
計(だけど電話はないし、俺の盗聴器と隠しカメラ以外の反応はない………)
一言で言うと非常に不気味である
そして白川の口から決定的な台詞が出てくる
「……亡霊、つまり、幽霊ですか……私、初めて見ました。この本もサオさんの力なんですか?」
「………………!?」
白川の口から発さられた幽霊と言う単語、そしてサオという人物、更に宙に浮く本。幽霊と喋ってると仮定すれば一応辻褄は合う
しかし……………
(………幽霊なんてありえないよね~)
そう、そんな非科学的なものなどありえない、存在などしない。
なら考えられるのは白雪姫の精神が壊れているか、なにか仕掛けがあるか
前者は数日間の様子からないと言える、なら後者だが………
(……………そうだ!)
何かを思いつき、スマフォを弄り出す計
メールを開き、文面を書き込み、送信
宛先は……………十河
(ん~、面白くなるといいなぁ♪)
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