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ジリリリリリリリ!
けたたましく鳴り響く目覚ましの音。
そこで俺は目を覚ました。
「うっさいなぁ...今何時やねん...」
目覚ましが示す時間は8:20。
「えっ!?遅刻やんけ!やばいやばい!初日から遅刻なんてありえへんやんけ!」
あ、すいません、自己紹介がまだやったな。
俺の名前は大林利昂(おおばやし としあき)
一応地元のみんなからとっくんって呼ばれてる。
まぁ今は地元やなくて違うとこに住んでんねんけどな。
「って、こんなこと脳内で説明してる場合ちゃう!はよいかな入学式間に合わん!!」
俺は急いで支度して学校に向かった。
タッタッタッタッ...
どん!!
「きゃっ!」
「うおっと!」
やっばー、焦りすぎてて前見てなかって知らん女の子にぶつかってもーた!
ん?この子よー見たら同じ学校かいな。
よっしゃ、いっちょ手貸して仲良くなろか。
「ごめんな?大丈夫?」
そのときの俺はただほんまに良心で助けようと思ってただけやった。
「うるっさいわね!あんたのせいで学校間に合わなくなっちゃったじゃない!ほんと最悪!ふざけんじゃないわよ!」
「.........」
初対面で普通ここまで言う?
確かに俺のせいかもしれんけどここまで言われたら流石の俺もイラっとはするよな。
「ふざけんな、このクソ女!ぶつかったんは確かに悪いけど俺のせいだけちゃうやんけ!お前もちゃんと見てへんかったからぶつかったんちゃうんかい!人が下手に出てたらいい気になりやがって、あんま舐めた口聞くなボケ!」
「はぁ!?なんでそこまで言われないとだめなのよ!あんたこそふざけんじゃないわよ!関西弁だからってまくし立てたらこっちが引き下がるとでも思った?はんっ!おめでたい頭ね!あんたと話してても埒があかないわ。もう私行くから!」
そう言うだけ言うて女は走って学校向かって行った。
って、そんなん言うてんと俺も急がな!
でも、そんな急いでも今更変わらんよな。
とりあえずあの女めっちゃムカついたけど学校入学してすぐに不機嫌な顔はあかんやろーしゆっくり行って頭冷やしてから行こ。
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