1.あんなやつタイプちゃう!

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そんなこんなで学校に着いたんは8:50 もうみんな体育館で入学式やってるんやろなー。 「おい!そこの君!なんでそこにいるんだ!」 「え?俺ですか?」 戸惑いながらも答える俺。 「そうだ、君だ!見ない顔だから新入生だろう?なぜ入学式に出ずこんなとこにいるんだ?まさか遅刻か?」 「いや、まぁ、はい遅刻です。寝坊もありますけどちょっと向かってる途中にアクシデントがありまして...」 「ん?アクシデント?もしかして女の子とぶつかったとかか?」 「え?なんで知ってるんですか?」 「いや、さっきギリギリ遅れてきた新入生がそんなことを言っていたのでな。 もしかして君がぶつかった相手なのか?」 「あ、はい、多分そうです。」 「ふむ、そうか。まぁ今回は初回だから私がなんとかしてやる、君は自分の教室に向かうといい。」 俺は会釈だけして教室に向かった。 なんとかしてやるって言うてはったけどあの人何者やろ? んー、謎やな。 まぁとりあえず教室向かおかな。 ~数分後~ 「1年5組、ここか。」 教室に入ると俺以外の生徒は席についていて先生らしき人が教壇に立っていた。 みんなが俺に注目してる、めっちゃ恥ずかしいやん…。 「ん?誰だお前?…あぁ、そういえば一人だけまだ席についてなかったな。えっと、大林か、なんで遅刻したとかメンドクセーから聞かねー。とにかく早く席につけ。今自己紹介の最中だからな。」 「あ、うっす。」 なんやこいつ、ほんまに先生? まぁこんくらいの方が俺としては楽やねんけどな。 俺の席は窓側の一番後ろ。 一番いい席やな。
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