1.あんなやつタイプちゃう!

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それから自己紹介がどんどん進み、ついに俺の出番がやってきた。 「えっと、京都からきた大林利昂です。趣味は料理と運動です。あ、あと本読むんとかも結構好きなんでみなさんよろしゅうたのんます。」 まぁなんもおもしろみないけどこれくらいでえぇやんな? んで、自己紹介が進んで最後の1人。 あっ、あいつ!朝にぶつかったクソ女やんけ! 「和波和葉(わなみかずは)です。趣味は特にありません。嫌いなものは関西人です。話しかけられると虫酸が走るくらい大嫌いです。他の方々はなかよくしてくださいね」 ……あのクソ女、俺の方見て言いよったよな? てか、関西人て俺しかおらんやんけ。 みんな俺の方見てクスクス笑いながら何があったんやろ?的な目で見てきよるし、入学早々最悪や。 自己紹介、HRが終わり自由時間になった。 「なぁなぁ、お前あの子になにしたんだ?和波さんだったかな?」 ん?俺のことかな? 「え?あー、あのクソ女のことか。 朝にぶつかってしもて助けようと思ったらいきなり罵倒されて俺もそれに切れてしまってちょっと口論になったんや。」 「へぇー、って、クソ女って。笑 朝から災難だったな。 まぁお前別に悪い奴じゃないみたいだし、良かったら友達になってくれないか? 俺の名前は有田優希(ありたゆうき)って言うんだ。」 「俺でよければ友達なってほしい。 さっきも自己紹介で言うたけど俺の名前は大林利昂。これからよろしくな、有田くん。」 「いやいや、もう友達なんだから下の名前で呼んでよ。 俺も利昂って呼ぶからさ!」 俺は頷いてそれを了承した。 入学初日で友達になってくれた優希には感謝やな。
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