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次の日、教室では委員決めが行われていた。
「あー、メンドクセー。
お前ら適当に決めといてくれ。
俺は寝るから終わったら起こしてくれ。」
こいつほんまに教師かいな。
こんなんが教師ってこの学校大丈夫なんかな?
そんなことを考えてると真面目そうな女の子が壇上に上がった。
「えー、先生が寝てしまったのでここから私、朝倉鳴海(あさくらなるみ)が先生の代わりをします。
まず学級委員をきめましょう。
誰か立候補か推薦はありますか?」
そんなもん、立候補するやつなんかおらんやろし推薦できるほどみんなまだ仲良くないやろ。
そう思って俺はぼーっとしながら窓の外を見た。
「はいはーい!俺推薦したい人いまーす!」
と、ここで聞き覚えのある声が聞こえた。
って、優希やんけ。
推薦したい人って誰やろ?
「はい、有田くん。
一応男女1人ずつですけどどちらも推薦したい方がいるのですか?」
「はい!男は大林利昂で女の子は和波さんです!」
へぇー、あのクソ女と一緒とかたまらんな。
ん?優希今男の方なんで言いよった?
「って、ちょっと待てや!なんで俺やねん!しかもあんなクソ女と!」
俺がそう声を荒げると優希はこっちを見ながらにやけ顏でサムズアップしてきよった。
あいつ!わざとやな!?
「ちょっと待ちなさいよ!なんで私があんな男と一緒なのよ!有田くんとか言った?私の自己紹介聞いてた?関西人は嫌いって言ったわよね?」
と和波がそう言うと優希は
「いや、だってさ?そっちの方がおもしろs…クラスとかまとまりそうじゃん?」
にやけ顏で言う優希に和波は顔を真っ赤にして
「ちょっとあんた!今おもしろそうって言おうとしたでしょ!ふざけんじゃないわよ!」
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