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「いや、レシピって言うほどのものはないんですよ?ただ割合を俺なりに考えて作っただけですから。」
俺の言葉に優希のお姉さんは
「ふむ、そうか。なら今度私の家でその割合とやらを教えてくれないか?私と優希、2人で暮らしているのだがたまに遊びに来てくれる感じでそのついでに教えてくれるという具合でいいのだが?」
「はい、全然いいですよ。俺の料理がそんなに喜んでもらえたら俺自身も嬉しいので。」
そんなこんなでいきなりそう言う話ができあがった。
「おっと、私としたことが。
自己紹介がまだだったな。
有田美鈴(ありたみすず)君たちの二つ上の高校三年生だ。
一応この学校で生徒会長をやらせてもらってる。」
あー、生徒会長やから遅刻した時なんとかする的なこと言うてはったんか、納得納得。
「あ、ご丁寧にどうも。
俺は大林利昂です。
優希とは仲良くさせてもろてます。」
とお互いに自己紹介を終えた。
その後昼休みが終わるまで3人で喋りながら過ごした。
時は流れ放課後。
んー、やっと授業終わったか。
さて帰るか。
「おーい、大林と和波ー、学級委員は今から職員室の俺の席に来いよー。」
うわ、まじか、はぁー、まだ帰られへんやんけ。
ため息をつきながら職員室に素直に向かう俺。
えらいやろ?
「おぉー、やっときたか。
んで、お前ら2人を呼んだのは二週間後の宿泊レクリエーションの話だ。
班決めとか適当にやっといてくれ。
提出は一応今週末になってるからそれまでにな。」
班決めか、明日朝イチのHRで報告したらえぇかな?
「あ、言い忘れてたけど男子2女子2の四人グループで組んどけよ?
男女仲良く楽しくがレクリエーションのモットーらしいからな。
んじゃ、あとは頼んだぞ。
決まったらまた報告してくれ。」
「はい、わかりました。」
先生の話は終わり、やっと帰路につくことができた。
そういえば終始あいつ喋らんかったなぁ。
そんなに俺のこと嫌いなんかいな。
まぁ俺もあいつのこと嫌いやし別にえぇねんけどな。
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