1.あんなやつタイプちゃう!

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そして次の日 「利昂おはよー。」 「おぅ、優希、おはよーさん。」 優希と朝の他愛ない会話をしながら教室に向かった。 そしてHR。 「えっと、みんな聞いてー。 昨日先生に言われてんけど再来週宿泊レクリエーションでの班決めしなあかんねん。 せやし適当に班作って? 男女四人グループらしいから。」 俺がそう言うとみんなは顔を見合わせて各々好きな人とグループを組み始めた。 和波さん僕と! いや、和波さんは俺とだ! か、和葉たんはぼ、僕と組むんだな! などなどなかなかに人気が高い和波。 お、大林くん、私と組んで? 大林くんは私と組むのよ! なんで俺なんかと組みたがるんかよーわからんけどとりあえず優希と話し合いたいしやんわり断らせてもらお。 「ごめんな?優希と先に話したいから勝手に決めれへんねん。」 そう言うと俺はそそくさと優希の元へむかった。 「優希ー、女の子誰にすんのー?」 「お、利昂、実は女の子は1人あてがあるんだよ。 おーい!美里ー!」 と、女の子を呼び始めた。 「ゆうくん、どうしたの?」 「いや、班決めのことなんだけど一緒に組まないか?あと1人女子も連れてきて欲しいんだが。」 「うん、いいよ!じゃあちょっと呼んでくるね。」 と言い美里?は友達を連れてきた。 でも連れてきたのがまさかの、 「友達の和葉ちゃん。入学式の時仲良くなったんだぁ~。」 まさかの俺の天敵、和波やった。 「ちょっ!美里!この変態がいる班なんて私嫌よ!」 このクソ女、口開いた瞬間それかい。 ほんまカンに触る女やな! 「もう!和葉ちゃん!そんなこと言わないの!」 「うっ、わかったわよ、そんなに怒らなくたっていいじゃない…。」
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