べっこうさん

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「あれま驚いた。おじいさんも来てらしたの」 美枝は顔をほころばせると、これまでの疲れがとれていくのが分かった。民次は露骨に手を差し伸べた。美枝は手を取りスッと立ち上がると、民次の後ろを歩き出した。 「やっと、ここに来れましたねえ」 「ああ」 二人は、しばらく無言で歩いていた。
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