はな と 優也

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「はなー早く行くぞ~!」 『待ってー』 リビングから聞こえる愛しい人の声。鏡の前に立ちリボンを整え、手くしで髪をとく。 『うしっ!今日も頑張りましょう!』 『お待たせ』 「遅えよ。毎回毎回なにに、時間を掛けてんだ?大体・・」 2階から降りる時、階段の側でだるそうに立って、待ってくれてる。 転んだの幼稚園の時なんだけどな ぶつぶつ小言を言っている背中を押しながら、玄関まで歩く。 『はいはい。行くよー』
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