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「ここが新しい世界…か。なるほどここがどこだかさっぱりだ」
見渡す限り目の前のには木、木、木。
まさに大樹海といえる中で彼はこの世界にきた。
「んー、普通の王道ならここでお姫様とか偉い人に出逢えるんだろうけど、僕だからどうなるか」
あてもなく森をさ迷い続けるか、この大樹海の中を来るかもわからない人を待ち助けを求めるか、どちらを選べばいいのかは明白だった。
「とりあえず探検しますか。「全知全能の目[ファインドアイ])発動。」
この能力は自分の半径30㎞の物を全て感知することができる能力。
全てとは本当に全てだ、どこに何人人がいるのか、その気になれば範囲内であれば虫一匹誤差なく把握できる。
ただこの能力にも問題が一つありこの能力を使っている間は動けなくなる
「半径30㎞全て森…随分と辺境な所に送られたみたいだね。でも少し先に生命反応があるし、行ってるか」
森の中を30分程歩くと大きな洞窟が見えてきた。
感知した生命反応は洞窟の中からしていたので臆することなく進む。
洞窟の中にはぽつりぽつりと松明が設置されており歩く事に問題はないが時折矢や落石といった罠が作動してくる。
「こんな子供騙しみたいな罠で侵入者を止められるの思ってるのかな」
本来は薄暗い洞窟の中から飛んでくる矢や落石を避けるのは難しいのだが
しかし彼には(全知全能の目)でどんな罠があるかを全て確認しているので目を瞑っていても歩けるレベルなのだ。
そして罠が作動していて大きな音もたっていたからであろうか、大勢の足音が聞こえてくる。
「団体様のお出迎えだ」
「お前何者だ」
「こ、こいつギルドの回し者か」
「でもこいつ武器も持ってないスっ」
「バッ…バカか、どこかに閉まってるだけかもしれねぇだろ」
数十人が異常な不審者に驚き困惑し殺気立たせる。
「あー…君たちには手を出さないから僕に町がある方角を教えてくれないかな?」
「はぁ!?ふざけてんのか!死ねぇ!」
男が一人ダガーをもって皇を刺そうと走り出し皇はそれを避けずに刺される。
「うっ…」
口から血を吐き出し地面に倒れ込む。
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