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色んなことがありすぎたハワイから戻って、いつもの日常を取り戻していた。姉たちも新婚旅行から戻ってそれぞれ仕事に戻っているらしかった。
お土産を渡したいって言われて1度実家で会ったけど、不思議と辛くはなかった。もう2人は2人で1セットになっていて、それ以上でもそれ以下でもなかった。
そしてもし今後2人に子どもが出来たりすれば、より家族になっていくんだろう。そう思うとなんとなく色んなことが腑に落ちたような気がした。
最後別れるとき将くんが優しく笑って「がんばれよ。」って言ってくれた。私は彼のこういうところが堪らなく好きなのだけど、これが異性としてちゃんと好きなのかどうかはもうちょっと自信がなかった。そうやって少しずつ離れていけばいい。
そして本当に好きになれる人に出会えたらいい。
「ただいま~。」
「美月、おかえり!」
「あれ、舞子今日早いね?まさかいると思わなかった。」
「今日は珍しく定時にあがれたの。ご飯出来てるよ、食べる?」
「わーい!食べる!」
あの6月の結婚式から月日は巡り、今はもう夏真っ盛り。ハワイの海やプールがすごく恋しい。
それでも毎日一生懸命働いて、こうやって昔からの友達とルームシェアしている部屋に帰ってくる。
仕事は楽しいし、十分満足してるけどそろそろそんな毎日を変えたい。ぼんやりとそんな風に思ってる。もっともっと毎日をキラキラさせたい。あまりに漠然としてて笑っちゃうけど、そんな風になりたい。
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