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背を向けてキッチンに行こうとしたら、後ろから抱き締められてしまった。
「正仁さんっ、ちょっとっ!?」
「ね、いいでしょう?」
そう言って形のいい唇を、私の頬に押しつけてきた。
「よくないですってば!」
「君が昼間からあんなの過激なマンガを俺に読ませるから、いけないんですよ。責任、きちんととって下さい」
「うっ――責任とれません……」
「口ではそう言ってますけど、身体はちゃんと責任がとれる準備、出来ているんじゃないですか?」
「なっ!?」
「読書をして、もの凄く頭を使ったんです。次は身体を使って、しっかりと運動しなければ。お昼ご飯を美味しく戴くために、ね?」
こうして濃厚な運動をしっかりと、激しく勤しんだ鎌田夫妻の正月。新年から仲のイイことで、何よりです。
おわり
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