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無事に責任を果たし、肩の荷が降りた私に、ニヤッと笑いながら追い討ちをかけてくれる。
「実際のところ、君も社長室でしてみたいのですか?」
「はいっ!?」
「このマンガを俺に見せた心意は、社長室でしてみたいという、願望があるからなのでしょう?」
「‥‥‥‥」
――ちょっと待って。どうして、こうなっちゃうの!?
「うちの会社、意外とセキュリティー甘いですからね。監視カメラもないですから、今度社長のスケジュールを把握して、それから――」
「正仁さんのスケベ!」
あまりの言動に、思わず叫んだ私の顔を見て、きょとんとしてくれる。
「スケベですが、何か?」
今更何を言っているんだという表情を、ありありと浮かべてくれた。そしてあっさりとそれを認めてくれるし、どうしていいか、本当に分からない。
「んもぅ馬鹿っ……正仁さんが、あっちのボキャブラリーの知識が、全然ないから、マンガを読んでもらっただけなのに!」
「そうでしたか。俺はてっきり」
「そういう事は、自宅で濃厚なのしてるから、いいんですっ!」
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