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あれから、彼女との関係は、変わらず友達という形で落ち着いている。
彼女も私も、それ以上踏み込んだことをしていない、と言った方が正しいかもしれない。
しかし、それとは別に嬉しかったことがあった。
琴音のことだ。
琴音に、合田くんとの1日を話すと、とても落胆した声を出していたが、これでありがた迷惑の男性紹介はなくなるのだから、よかったと肩の荷が下りた。
放課後になり、私は駐輪場へ向かう。
日差しが強いな、と思う。
すると、後ろからいきなり話しかけられる。
「暑いわね」
振り返ると、そこには彼女がいた。
「そうだね、もう夏だし」
と、返し、こう続ける。
「衣替えっていつだったっけ?」
彼女は、少し考えてから、肩をすくめる。
「いつだったかしら」
私たちは、にこりと笑い合う。
「早くならないかなぁ、もうブレザー着るのがつらい」
などとたわいもない話をする。
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