392人が本棚に入れています
本棚に追加
「真綾は、よく男の子と二人きりで遊んだりするの?」
こんなこと聞く必要なんてない。でも、私は口に出さないと気が済まなかった。
すこし、彼女の表情が険しくなる。
なんで、そんなこと聞くの?と言っているようだった。
「よくは遊ばないよ、誘われてたまたま時間が合ったから、この前のは行っただけ」
その返答に、また私は口を開く。
「誘われたら、遊びに行っちゃうの?」
それに、彼女は苛立ちを隠せない、という感じで、こちらを睨みつける。
「だから、さっきも言ったけど、たまたま時間が合っただけで、いつもじゃないって!」
しかし、私もそれに苛立ちを覚える。
「そうじゃなくて、時間が合ったら、ほいほい男と二人っきりで遊んじゃうの?って聞いてるの!」
彼女は、今にも泣きそうな顔をしている。
「なんでゆいもあの子達みたいなこと言ってくるの!?私が悪いみたいに言わないでよ!誘ってきたのはあっち、ただの友達じゃない、なんで友達と遊んじゃいけないの?!」
私も止まらなかった。
「友達は友達でも女と男じゃ違うよ!なんで、それがわからないの!真綾にその気がなくても、あっちはそうじゃないかもしれないじゃん!」
最初のコメントを投稿しよう!