10話 私と彼女

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「真綾は、よく男の子と二人きりで遊んだりするの?」 こんなこと聞く必要なんてない。でも、私は口に出さないと気が済まなかった。 すこし、彼女の表情が険しくなる。 なんで、そんなこと聞くの?と言っているようだった。 「よくは遊ばないよ、誘われてたまたま時間が合ったから、この前のは行っただけ」 その返答に、また私は口を開く。 「誘われたら、遊びに行っちゃうの?」 それに、彼女は苛立ちを隠せない、という感じで、こちらを睨みつける。 「だから、さっきも言ったけど、たまたま時間が合っただけで、いつもじゃないって!」 しかし、私もそれに苛立ちを覚える。 「そうじゃなくて、時間が合ったら、ほいほい男と二人っきりで遊んじゃうの?って聞いてるの!」 彼女は、今にも泣きそうな顔をしている。 「なんでゆいもあの子達みたいなこと言ってくるの!?私が悪いみたいに言わないでよ!誘ってきたのはあっち、ただの友達じゃない、なんで友達と遊んじゃいけないの?!」 私も止まらなかった。 「友達は友達でも女と男じゃ違うよ!なんで、それがわからないの!真綾にその気がなくても、あっちはそうじゃないかもしれないじゃん!」
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