12話 ホームルーム

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「じゃあまずは、バレーボールから決めよ」 と、言った後に、はっと思い出したかのように、こう言った。 「それと、バレー部は1チームに3人までってことでよろしく」 と付け足す。 「えーうっそ、まぢかー」 「まあ、このクラスのバレー部ちょうど3人しかいないけどね」 「ほんだ」 と、言って笑ったのはバレー部の春奈とやよいと菜々子である。 「じゃあ、そこの3人はバレーでオッケーね」 と、あかりが言って、3人は「いいよー」と返事する。 あかりは、持っていた紙にペンを走らせる。 私は何をしようかな?と、頭の中で考えはじめる。 彼女は何をするんだろ?と、ふと思う。 彼女の方に目をやると、明らかに輪から離れて、座っている。 「じゃあ、バレーはこれで決まりね」 という声が聞こえて、慌てて顔をあかりに回す。 「いつの間に」 と、小声で呟くと、横に座っていた琴音がそれに反応する。 「バレーやりたかったの?」 「いや、そういう訳じゃないんだけど…ぼーとしてた私が悪いね」 あはは、と笑ってみせる。
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