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「じゃあまずは、バレーボールから決めよ」
と、言った後に、はっと思い出したかのように、こう言った。
「それと、バレー部は1チームに3人までってことでよろしく」
と付け足す。
「えーうっそ、まぢかー」
「まあ、このクラスのバレー部ちょうど3人しかいないけどね」
「ほんだ」
と、言って笑ったのはバレー部の春奈とやよいと菜々子である。
「じゃあ、そこの3人はバレーでオッケーね」
と、あかりが言って、3人は「いいよー」と返事する。
あかりは、持っていた紙にペンを走らせる。
私は何をしようかな?と、頭の中で考えはじめる。
彼女は何をするんだろ?と、ふと思う。
彼女の方に目をやると、明らかに輪から離れて、座っている。
「じゃあ、バレーはこれで決まりね」
という声が聞こえて、慌てて顔をあかりに回す。
「いつの間に」
と、小声で呟くと、横に座っていた琴音がそれに反応する。
「バレーやりたかったの?」
「いや、そういう訳じゃないんだけど…ぼーとしてた私が悪いね」
あはは、と笑ってみせる。
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