12話 ホームルーム

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「卓球で」 と、応えると、彼女も思うことは同じだったのか、同じ言葉を発する。 すると、琴音がこんなことを言い出した。 「いいじゃん!図書委員ペア!もしかしたら、すごく息合っちゃうかもよ~」 と、屈託のない笑顔をこちらに向ける。 「あーそっか!それいいかも!」 と、誰かが賛同し始める。 私は、内心複雑だった。 私が良くても相手がどうかはわからない。 「いいわよ」 と、後ろの方から、彼女の声が聞こえる。 「ゆいは?」 と、あかりは私を見る。 私は頷いて「あ、うん、私も」と、応えた。 その後も、順当に決まって行き、無事ホームルームが終わった。 放課後、駐輪場に向かう為、廊下を歩いていると、後ろから呼び止められた。 振り返ると、そこには彼女がいた。 「何かあった?」 と、私は聞く。 彼女は、一呼吸置いてから、話し始めた。 「先に言っておきたいんだけど」 と、言ってまた一呼吸置く。 そして、腕を組んで視線を横にずらす。 私の心臓が変に高鳴る。
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