12話 ホームルーム

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「私、卓球すごく下手だから」 私は、ゆっくり口を開いてから、大きく「あー」と、頷く。 「今、そんなこと?って思ったでしょ?」 と、睨まれる。 「いや、その、えーと」 と、いろいろ考えていると、その間に反論される。 「やっぱり図星じゃない」 「まあ、ちょっとはそう思ったかも」 と、曖昧に返しておいた。 彼女は納得していない顔をしたが、「まあいいわ」と、言った。 「ゆいに、組んで嫌だなって思われる前に、私からちゃんと言っておこうと思って」 と、今度は真剣な顔をした。 「そんなのいいのに。こちらこそ、足引っ張るかもしれないし、気にしなくていいよ、楽しくやろう」 と、応える。 「…そうね、わかったわ」 と、彼女は弱々しく微笑んだ。 なぜか心がモヤモヤした。 嫌な予感がした。
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