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13話 練習
体育の時間。
体育大会が近いことから、その競技の練習をする事になった。
無論、私と彼女は卓球である。
各々、卓球台をセッティングして、クラスごとで練習を開始する。
「シングルスからやってもいい?」と、琴音は、ラケットをぶんぶん振り回しながら、言った。
「うん、いいよ」と、私は言って、周りの人にも許可を得る。
彼女は、壁に寄りかかって座っている。
私は、順番が来るまで、得点をする事にした。
「琴音って結構器用だよね」
と、私は、ラケットを床に置く琴音に言った。
「いやいや、それゆいにだけは言われたくないわ」
と、琴音は苦笑いを浮かべてそう言った。
「次、ダブルスどうぞ」
と、同じクラスのシングルスの人が、そう言ってコートを譲る。
「ありがとう」
と、言いながら、琴音からラケットを借りる。
相手側の人たちも準備が出来たようなので、先攻後攻のじゃんけんをする。
最初は、相手側からになった。
サーブをして、こちら側に玉がとんでくる。
それを、私が返す。
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