2話 委員会決め

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「あかりは、何にするの?」と、私が聞くと、しばらく考えてからこう言った。 「体育委員にしようかな~」と言った。 それに、私はにやりとした。 「言うと思った。去年もだったもんね」と、彼女のマネをする。 それに、彼女は、口を押さえて、笑うのをこらえる。 「私、そんな顔してた?」と、落ち着いてから、あかりは聞いた。 私は、「うん」と即答すると、二人でくすくすっと笑った。 人気のない図書委員会は、男子の枠が空白のまま、後回しされ、順々にみんなの役割が決まっていった。 一方あかりは、壮絶なジャンケン大会を制し、無事体育委員になることができた。 「では、最後に図書委員を決めるぞー」と担任が言った。
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