御家騒動

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さて。僕は、魔力コントロールは、非常に上手いが魔力量が少ないって事になってる。 だから、授業で最上級を放てる人って言われても挙手出来ない。 実際は、無数に放てるんだけどね。複雑だよね。 僕のように空中から魔力を無限に吸収出来るなんてのは反則だから仕方が無い。 今日も訓練を続けてるけど、最近学園内では、図書室で借りて来る文献か授業の座学位しか行なって無い。 実技はガイ達の訓練の方が厳しいから、そっちの方が大変。 僕は、自分の力が日々変化してる自覚は有った。 だから、毎日が新鮮な気がして楽しい。 唯、非常に面倒なクラスの人もいる。仕方が無いよね。 チームを組んだ仲間は、良いけどそれ以外は蹴落とすというのが、何故か当たり前になってる。 何故、蹴落とすの?そこに意味は有るんだろうか?別に魔法使いになれる人数が決まってる訳じゃないのに。 減らしてしまおうとする意味が見えない。 僕は、今も絶賛僕に対して野次を飛ばして来る他の生徒達に溜息をついていた。 今、魔法の実演演技中。 魔力の少ない僕としては、魔力を使って実演となるとずいぶん制限されてしまう。 だから、僕は魔力球を浮かべてその形を変化させる。 前に、バーン達にも見せた事が有るけどね。 これって結構難しいんだよ?精密なコントロールが無ければ難しい、複数の魔力球を全く違う姿に変化させて動かす。 役に立たない!くだらない!唯の遊びじゃないか!っと馬鹿にする生徒達。 だが、教員は驚愕の表情をしていた。 それほどに緻密なコントロールをしていたから。 それにも気がつかずに僕を馬鹿にし続ける生徒達。 結構な人数が僕の魔法の実演を馬鹿にしている。 バーン達も悔しそうにしてくれてるけど、僕はお願いして黙って貰ってる。 だって、彼等にまで被害を及ぼす訳には行かないからね。 いやね。実はさ・・・・所謂イジメっていうのかな。 僕に向かってそう言った事をして来てる生徒達が居るんだ。 朝、学園の席に行くと大抵酷い事になってる。 だから、僕は最初にそうされた時に、机や椅子やロッカー全てに魔法を掛けたんだ。 今では、朝一番にそれを解除してもう一度掛け直すだけ。 バーン達には呆れられてしまったよ。あり得ないってね。 でも、そう言った所が僕らしいとも言われた。僕らしいって何?って思ったけどね。
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