70人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
僕は最後に多くの小さな魔力球で作った小さな動物達を全部纏めて大きな鳳凰のようにして舞わせて、僕の肩に舞い降りさせて消した。
先生達は、唖然っとすると何人か集まって協議してる。
生徒達の殆どは僕のやった事はくだらない事だって映ったみたいだね。
僕の事を馬鹿にしているのが、殆どみたいだ。
まあ、戦闘とは全然関係無いし、普通に見ればそう思うよね。
でもね。コントロールは戦闘向きの魔法でもそうで無い魔法でも関係無いんだ。
だから、そこに気がつけば本当の意味で僕の使った魔法の凄さが分かるんだろうけど、それを理解するにはやはり実際に魔物を倒したりして経験を積ま無いとダメだよね。
まあ、此処に居る者達は未だ、魔物を倒すとは言っても実力に応じた物を割り振られてある程度は安全を考慮された討伐の経験しかない者達だ。
僕のように、命懸けってのは例外だもんね。
僕の場合は、ガイのせいも有るし、他にもリッキーや獄炎様や多くの魔法使い達との交流も有る。
僕は、もう一人前の魔法使いとして扱われて居るんだ。
しかも、ほぼ最強として扱われてる。
全ては、ガイの訓練の賜物なんだけどね。
何度か、魔獣の討伐の手伝いもした。僕一人でってのは、さすがに一度も無い。
それは、大体無謀なんだけどね。
その時だった。
僕の肩に突然ガイが転移して来た。
そして、いきなり一緒に何処かに転移させられた。
え?マジで?まずく無い?良いの?そして、此処は何処?
急に変化した風景に、僕は慌てて周囲を確認した。
どうやら、何処かの建物の中らしい。
周囲の豪華な様子から、まさか・・・・・貴族の屋敷?
「ガイ?」
僕が問い掛けると、ガイは髭をひくつかせて言った。
『フリーダムになれ。で、行くぞ』
僕は苦笑してローブを羽織ると言った。
「だから、説明」
僕はそう言って封印していた指輪を外す。
封印していた魔力が溢れ出すからそれを、纏い中に押し込めつつ言った。
ガイは緊張した様子で言った。
『此処は、王家の屋敷だ』
僕は驚きに息を飲んだ。
「え?」
ガイは周囲の様子を伺いつつ言った。
『前からお前の名前を騙った奴が居たな?』
その言葉に思い出した。
貴族の生徒の腕に着けられて居た、偽物のフリーダム特製の魔道具。
最初のコメントを投稿しよう!