カッコウ

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「いや~茉里!」 「亜紀子!夏実!」 一年半ぶりに会う大学時代の友人は、全然変わっていない。 日曜日の昼下がり、感じの良いオープンカフェで待ち合わせをした。 どんなに会っていなくても、こうして顔を見ればすぐに学生時代にタイムスリップし あの頃のようにキャーキャーと騒げるのだ。 そこには仕事仲間の美奈とはまた違う、安心感がある。 「亜紀子、例の彼、どうなった?」 「えへへー、実は報告があります!」 「やっぱり!ヒマしてる主婦の勘は当たるわ~」 「まだ何も言ってないし」 亜紀子は幼稚園の先生。 夏実は二年前に結婚して、専業主婦だ。 「別れたって泣いては また元サヤを繰り返し…これが亜紀子の運命ってヤツだよねー」 「そうなんだ…結局彼しかいないみたい。半年後に結婚することになりましたー!」 「「おめでとう!」」 夏実と一緒にパチパチと拍手をした。
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