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「ごめんね」が喉につっかえて
窒息しそうな水曜日に
擦ったって取れない
目の下のグレイは
泪の色だったのかも
「でもね、それって…」
言い訳してみたり
湿気った枕で夢語り
キミはいつだって
いつだって
ボタン操作で進める曖だったなら
液晶に閉じ込んだふたり
慰め合う遣り取りを繰り返した
沈んだ聲が何時しか故意に啼いて
あの夜に綴じ込んだ辞
修正せないまま苦味を帯びて
甘寝く
「あれれ?」 挙動った
キミと私、ぴたり
今更反省、手遅れで
揺れるアウトカム
日付変更線 越えて
水曜、キミに
会いたい
鬱を孕んだ指先で
此の侭、感染って仕舞えば
良いのに、ねぇ
会いたい、のに
「ごめんね」ってチープな音しか
窒息しそうだ、もう
遠ざけてみたいと想っても
25時19分の精神安定剤
液晶に滑らせた指が
キミに伝えたい辞を探し続けた
澱んだ意識は掻き毟った哀を反芻
この夜が明ける頃はきっと
忘れたいよ、忘れない
面倒な私
嗚々、
「ごめんね」
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