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終わる頃にはと
立葵の香る
柔らかな白を
素足に纏わせて
地下鉄で突風回避
艶めいた ポスターと
改築中の心中
お察しくださいな
暮れなずんで藤色
蝸牛の弱さに肺が潰れて
嗚呼
あなたを連れてこられたら
あなたと
ここでいられたら
枇杷の葉揺れる白昼夢
伸びきった碧葉と
揺れる柘榴石
どうか、笑ってくださいな
音浸しに陽炎
鼓膜で哀歌を反芻しては
嗚呼
あなたを脳裏にぶり返す
あなたが
ここにいるようで
じりりと灼き付く檸檬色
どうぞ、焦がれてくださいな
応えられずとも
触れたままで指を熱く
朽ちかけた加密列
弥涼暮月の生温さにも似て
嗚呼
あなたのものになれたなら
あなたと
ここでいられたら、
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