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新聞の片隅みたいな
取り留めのない一片
寂しい なんて想わない
微熱を拗らせた
焼け爛れた胸の奥
もう一度
触れられるとして
目に映せるとして
何の意味も持てないから
薄れていくままに
それでいい
それでいいの
広辞苑の一単語よりは
脳に引っ掛かって
心中 突き刺さる
まさかね
低温火傷でも
引き攣る痛みになる
もう二度と
触らないでいて
目に映さないでいて
何も得られないのだから
白んでいくように
蓋をしよう
それがいいと
哀しい なんて想わない
微熱を孕ませて
触れた幻 指の先
その温度を上げないで
離してよ
もうやめて
焼け死んでしまう
薄れていくままに
冷ましてよ
醒めていたいの
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