poissn d' avril

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春の暖かい日が室内を満たし、進まない話と共に眠気を誘う。 それでなくとも、 イギリスの頭は朦朧としていた。 気まずいことに、 イギリスの隣の席に座るのはフランスだ。 フランスはいつも通りだった。 ただ一つ、 イギリスに無駄に反発したり、 絡んで来たりしないことを除いては。 いつも通りのふざけた態度で、いつも通りのふざけた笑顔をみせて。 …何だってんだよ。 イラついた。 平気な顔をしてられるフランスにも、 平気で流せない自分にも。 …あんなことぐらい。 私情に周りを巻き込まないようにしているのだろう。 その態度が、 コイツは大人なんだと感じさせた。 そこが更にイギリスをイラつかせていたのだ。
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