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もう知らねぇ。
イギリスは開き直り拗ねたようにそっぽを向き、
手帳を開いたままの机に頬杖をついた。
向こうから絡んでくるまで、
素知らぬ顔をし続けるつもりなのだ。
自分の行動があまりに子供じみていて、
呆れたような情けないような何とも言えない気持ちに支配される。
沢山の複雑な気持ちが一塊の重い空気に変わり、
ため息としてこぼれた。
隣では、ペンで何かを書く音がする。
「ねぇ」
今は会議に集中しなくては。
子供っぽいと自覚してしまったことへの言い訳のように、
そんなことを考えてみる。
「ねぇってば」
集中しなくては。
「そこの眉毛」
「…は?」
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