poissn d' avril
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寸刻動きを止め、目を瞬かせた。 こんなにヤツ寄りに手帳を置いただろうか。 無意識だったのだろうか。 だとしたら無意識は恐ろしいものだ。 全く身に覚えがなくなるのだから。 この落書きも無意識だろうか。 …いや。 明らかに自分の字ではない。 そう。 その黒のインクが流し込まれた筆跡は、 隣のフランスの字そのものなのだ。
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