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回想4 病室
ドラフト会議を見守る美雪と堀江。
TV画面「第2順選択希望選手 帝都 堀江慎二 外野手 堂島運輸」
ベッドで横たわる美雪。
「堀江くん、指名されたよ!」
「あぁ・・・」
「堀江くん、プロ入りおめでとう」
「ありがとう、美雪ちゃんも早く病気治して、試合見に来てよ」
「うん、頑張る、堀江くんの出てる二軍の試合見に行くよ」
「二軍ってひどいな~」
「不器用な堀江くんが即一軍なわけないでしょー」
「ハハ確かに」
「そうねー、石の上にも3年って言葉もあるし、一軍の試合観戦は5年後くらいかな~」
「2年増えてない!?」
「フフフ、ねぇ、堀江くん、一軍の試合でホームラン打ったらサインボール頂戴ね、約束だよ」
「あぁ、約束する、プロ初ホームランのボール美雪ちゃんに必ず渡すよ」
「うん、約束だよ」
笑顔の美雪。
堀江の部屋
「美雪ちゃん・・・」
思い浮かぶ美雪の優しい笑顔。
机の上に置いてあるお見合い写真の表紙を見つめる堀江。
「社長・・・すいません。お見合いはまだ、無理です」
お見合い写真の冊子をそっと机の棚にしまい思いを巡らす堀江だった。
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