序章

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序章

10月1日都民の日 堀江慎二27歳の誕生日に帝都ギガンツから戦力外通告を受けた。 「堀江くん、君とは来季の契約を結ぶつもりはない。」 「ゴジラ2世と言われても当たらないと意味が無いんだよ」 「君にはうちの主軸を期待してたのに残念だよ」 「・・・」 堀江「今までお世話になりました。ありがとうございました。」 首脳陣は堀江の二軍成績から成長しないと判断し、来季の戦力構想から外した。 堀江慎二(27)外野手 背番号55 総武台高ー堂島運輸ー10②帝都ギガンツ 2010年の都市対抗野球で最初で最後の優勝をもたらした堂島運輸野球部の4番打者で橋戸賞と打撃賞を受賞した逸材。 ギガンツに入団し、二軍で4番を張り4年連続二桁本塁打を放っていた。 だが、一軍通算成績は40打数無安打40三振という酷い有り様であった。 入団2年目までは期待されるも、3年目以降二軍成績も落ち、呆れられとうとうクビにされてしまった。 帝都時代二軍成績 11 率.235 本22 点59 四 6 一軍 10打数無安打 12 率.248 本28 点63 四12 一軍 22打数無安打 13 率.223 本20 点40 四14 一軍 8打数無安打 14 率.210 本17 点37 四22 一軍出場なし 呆れられた理由は三振が多い上に二軍で打率.250以上を記録した事も無いからだ。 堀江は今後の野球人生どうしようか悩んでいた。
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