序章

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「・・・」 球団事務所を出た桑名益夫二軍監督はおもむろに携帯を取りだし電話をかけた。 江「もしもし」 桑「さとる、久しぶり俺だ」 江「おー、桑さん久しぶり、日本シリーズいけなくて残念だったな」 桑「まあ、〇〇(Pー)大将は相当荒れてたけどね」 江「ハハハ、それでどうしたんですか?」 桑「堀江が、今日戦力外通告を受けた」 江「本当ですか?」 桑「あぁ、今日の午後戦力外の発表がある」 江「そうですか、首脳陣は馬鹿だなもったいない」 桑「あぁ、それでだ、頼みがある」 江「なんですか?」 桑「堀江にチャンスをくれてやらないか?」 江「はい?」 桑「アイツをお前の元でなんとか立ち直らせたいんだ」 江「買いかぶりですよ桑さん」 桑「打率は下がってるけど四死球は増えてきたし、三振はどうしようもないが選球眼は良くなってきている頼む」 江「たしかに、うちは若手の和製長距離不足ですし狙い目ポイントですけどね、うーん、一度、一軍の監督や首脳陣に話してみます」 桑「ありがとう」 電話を切る桑名 電話を切る江島
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