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某所(通称カルプ会議室)
来季の編成について田松オーナー、甥の一輝球団社長、三本専務、野島謙前監督、緒川新監督、江島新二軍監督、紀村智和編成部長の7人で来季シーズンに向けての会議が行われていた。
オ「さて、来季に向けての引き継ぎはある程度済んだ所で、なんか意見はあるかのう?」
江「あの、一人テスト入団させたい逸材がいるんですが、お願いできますか?」
社「ほー、江島くんがそがあに推薦したい人物か、誰なんよ?」
江「はい、帝都を戦力外になった堀江慎二です。」
紀「あー、堀江か」
専「紀村くん知っとるん?」
紀「はい、帝都が誇るリーサルウェポンじゃゆわれたブンブン丸ですよ」
緒「ほんで、サトさんはなんで堀江を推薦したんよ?」
江「はい、不器用ですけど練習で真面目な所があって怪我しにくいタイプの和製大砲なんです。私が帝都の二軍打撃コーチ時代、手塩にかけて育てた逸材で、是非とも再生したいと思っています。」
緒「ほー」
紀「じゃけど、堀江は二軍で打率.250を越えたことないし、来年27になる中堅の選手よね?」
江「そっ、それは・・・そうですが、」
野「うーん・・・確かに一軍の試合で豪快な三振しかしとらん気がする」
江「・・・」
紀「でも、若手の長距離打者が伸び悩んどる現在、外国人助っ人とは別の意味で将来性の補強ポイントではありますよね」
江「紀村さん」
紀「堀江の都市対抗の試合見に行った事あるけえ分かりますけど素材は確かにいいんでかけるんもアリですよ」
野「まあ、僕はあんまり気乗りせんけど、緒川くんはどう思う?」
緒「ほうですねー、テスト入団やってみましょう、サトさんの秘蔵っ子面白そうじゃないですか。」
江「緒川監督、ありがとうございます。」
オ「よし、決まりじゃの、他に無けりゃあ会議は以上じゃけど、ええかのう?」
一同「はい。」
オ「ほんなら、次は野島謙監督の慰労会に移る!とりあえず、かんぱーい!!」
中華テーブルに並ぶ瓶ビール、餃子、チャーハン
「おいおいカルプの球団幹部がこんな所で会議しとってええんかいの」
ため息をつく店主の 坂下肇であった。
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