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秋の風がふく10月
私はいつものように友達と公園でおしゃべりを楽しんでいた。
私にはある"秘密"がある。
親友の零(15歳)は知っているのだが、わたしは夢を見ることで、未来を予知できる。
いわゆる予知夢だ。
しかし、６才の時に初めてみたときからは、一度も予知夢はみていない。
零「最近何か予知した？」
彩「ううん」
「そうか、何かあったらすぐ相談してね」
「うん、ありがとう！」
そうやって零と別れた。
家に帰ると、すでに晩ご飯ができていた。
「二週間後に母さんは、海外に出張に行って来るけど、彩はどうする？」
「どのくらいで帰るの？」
「うーん...１ヶ月位かなぁ」
「１ヶ月も?」
「うん、それで彩はどうするの？」
「学校もあるし、いいよ、留守番してるよ。」
「そう...でも彩一人よ？寂しくない？」
...そう、私の父は海外に住んでいて、家にはいないのだ。しかも、私は、父の顔を一回も見たことはないのだ。
「大丈夫だよ！零もいるし、ね？」
「わかったわ、」
二週間後、母さんは娘を置いていく母親とは思えないほど清々しい笑顔で出張に行った。
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