第1章

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みるみる内にシノの両目から涙があふれ出す。 「でっかい図体して泣くな!」 二人ともクラスで一、二を争う身長になっていた。 「だって、ミキちゃんが………ミキちゃんがっ………」 シノの顔は涙と鼻水でグチャグチャになっていく。 「だあっ、もうっ。わかったよ」 根負けしたミキはシノの頭をポンポンと優しく叩いた。 「結婚は無理だけど、ずっと一緒にいるから」 「本当?」 「中学も高校も、もし大学行くなら大学も同じトコ行ってやる」 「やったあ!!」 シノは嬉しさの余り、ミキに抱きついた。 「絶対、絶対、一緒だよっ」
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