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そして、更に月日が経ち、二人は高校生になった。
シノは顔はいいけど頭はからっきしだったので、俺が勉強を教えてやって、やっとこ同じ男子校に入れたんだが。
「ミキちゃんの馬鹿あああああっ」
いきなり殴る事はないと思う。
しかも連打って。どうよ?
「いってえな」
殴り返す気力も起こらない。
「ずっと一緒だって、約束したじゃないかっ」
「したよ」
「なんでミキちゃん今年も二年生なんだよっ」
「ちょっと休みすぎたから?」
「俺、先に卒業しちゃうじゃん!!」
泣きながら、胸ぐら掴んでんじゃねぇよ。
俺、吊りあげられて、足つま先だっちゃってるじゃねえか。
そう。
可愛くてクラスで最弱だったチビのシノノメは、今では2メートル近い巨漢に成長していた。
顔とスタイルだけは無駄に整っているが、県内でもガラの悪いので有名な南校で『最凶』の称号まで手に入れた。
「俺、もうオマエ守る必要なくね?」
「そんなの嫌だぁぁぁぁ」
抱きしめられて号泣された。
泣き虫なのだけは、変わらないみたいだ…………。
FIN
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