第16章 僕の好きなこと

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第16章 僕の好きなこと

『あいつを殺してやる』 可偉人は物騒なこと 言っていたけれど――。 実際 正面衝突はないまま年が明けた。 それもそのはず。 こうなることが分かっていたのか。 あれ以来律は僕らの前に姿を現さなかった。 ただひとつ。 次に会うのは可偉人が出演する 『舞踊芸術祭』の会場だと――。 律は部下を通して 意味深な伝言を寄越してきた。
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