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古の昔、大陸がふたつに分かれた。
ひとつは空へと登り、ひとつは海に浮かぶ大陸と成った。
上下に分かれた大陸ではそれぞれ独自の国を作り上げ、それぞれの世界を築いた。
歳が過ぎたある日のこと、空に浮かんだ大陸でお姫様が生まれました。
お姫様には大陸を浮かべる事ができる力がありました。お姫様が大陸に居る限り、この大陸が落ちることはありません。お姫様が子供を授かれば、力を受け継いだ子供が生まれるからです。
お姫様は自分の運命を嫌いました。自分が運命から逃げる方法を毎日毎日考えました。そうしてひとつの案を捻り出しました。
それが塔を創ることだったのです。
お姫様は家来を操る様に自分の提案を話すと、星の砂漠の一角に魔法を使い、塔の製作を始めたのです。
塔を創ることは前途多難でした。
空から地上へ塔を創るのです。足場を組むにも砂漠の砂の柔らかさが邪魔をします。
お姫様は足場を組むためにさらに力を使いました。
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