プロローグ

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塔が半分以上出来上がったのは最初のお姫様がなくなったあとでした。 二代目のお姫様は先代のお姫様の意思を引き継いだのです。 そうして塔は出来上がったのですが、ムーンシャンテイの魔国士が立ちはだかりました。 二代目のお姫様は魔国士を言いくるめようと日夜交渉するうちにあろうことか恋心を抱いてしまったのです。 それに気がついたスターライトの住民は慌てました。 お姫様がなくなったスターライトは浮かぶ事ができません。有り合わせの浮遊石ではいつか墜落してしまいます。 住民はお姫様をとらえました。 魔法の鏡でお姫様の力を取り出してスターライトを永久に浮かべようとしたのです。 けれどもお姫様も負けてはいませんでした。 魔国士の力を借りて魔法の鏡を隠してしまったのです。住民はさらにパニックに陥り、お姫様を殺して魂だけを機械に縛り付けました。 お姫様の身体だけをスターライトから放り投げてしまったのです。 けれども時がたつにつれて話は変わってしまいました。 この物語は、真実を断片的にしか知らない人々の物語なのです。
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