第1章

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あの時を思い出すと、今でもあれは夢なんじゃないかと思う程に奇跡だった。僕のこれまでの人生では味わったことのない初めての感覚。胸の鼓動が徐々に高まっていく。こんなにも幸せな時間がこの世に存在するなんて、僕がこの世に生を受けた意味の答えにこんなに早く辿り着くと思いもしなかった。
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