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携帯の画面に映っていたのは、自分の死亡を伝えるニュースだった。
「これで理解したな、おまえらの現状を」
俺を含めた自分の死亡ニュースを見た100人を超える人達は、目の前の全身黒ずくめの男の言葉を肯定も否定も出来ず、ただ呆然としていた。
「ど、どういうことだ、これは! 私は国会議員なのだぞ。たちの悪い冗談は----」
ピシュッ・・・・・・!
「あ・・・・・・?」
国会議員だと名乗った男の主張は、ほぼ聞き取れない微かな音と共に終わった。
「それは生前の話だ。死者には地位も名誉もありはしない」
物言わぬ肉塊と化した男だったものを見下すその視線は、ゾッとするほど冷たかった。
「さて、これからのお前らの役割を教えてやる」
何事もなかったかのように説明を始める男に、自分の命の価値が限りなく無いに等しいのだと示された俺達は逆らうことが出来なかった。
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