ラストメッセージ

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私たちは、大学の友人を通じて知り合って。 好きな小説や、そのストーリーの何が好きかという話で意気投合して、付き合うことになった。 私は大学生。 和樹は少し年上の社会人。 友人の幼馴染のお兄ちゃんだという和樹は、とても優しい人で、私は次第に和樹に依存するようになっていったのだった。 今まで恋をすることはあっても、付き合うことのなかった私は、付き合うことで舞い上がっていたのかもしれない。 かなり束縛したし、いろんな約束を作って、それを守らせた。 今社会人になって思い返すと、かなりムリをさせた約束もあったと思う。 だけど、そのときの私は二人の世界に酔っていたし、好きだから当然の権利だと思っていた。 メール、電話、遊び──それらの制限をして。 まだ学生生活を送っていた私は、毎日明け方近くまでメールを送り続けた。 次の日の仕事への支障なんて考えたことはない。 付き合ってくれて当たり前だと思っていた。 好きだから、起きていてくれて当たり前だと、私は本気で思っていた。 今ならバカだと思うけど、当時の私は、和樹からの返信が止まっても、メールを送り続けた。 起きて、構ってほしかったから。
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