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「旅館? ホテル?」
「どっちでもいい。アキの好きな方で。」
「じゃー旅館かなぁ。」
雑誌を眺める夜神の隣で、オレはスマホをポチポチ操作しながら旅館の予約を進めていく。
人数を決める画面で、オレは操作する手を止めた。
「人数は? どんくらい誘うの?」
「…………………は?」
………。
超・低音の「は?」頂きました。
恐る恐る隣を見ると、まるで漫画に出てくるようなヤンキーばりの表情でこちらを睨む夜神が。
こえええええ。
ギラギラと光る(ように見える)目で、今にも人を殺しそう(に見える)なオーラを醸し出している。
「え………何か変なこと言った? オレ………」
「言っただろうが。今。」
地を這うような声って、まさにコレなんだろうな。
オレですらここまでの低音出せないわ。
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